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「戻ってまいりました、殿下…!」


てなわけで(^^ゞ

ギアスも終わり、マクロスも終わりましたが、秋からは黒執事を見て、ラインバレルとがゆんだむを観ているやまのですコンバンハ…!
(あ、ぷりてぃできゅあきゅあなご一行さまも見てますよ(^^ゞ)

秋になったので唐突に始まります、リレー小説締めくくりの担当分。
正直これぐらい小出しでないと続かないようなので、一回一回の量的には少ないとは思いますが、それでも自分としてはキリのいいところで書き上げてひょいひょい上げることを目標としてますので、どうぞよろしく♪
でも自分のあらすじでは確か1~2行しかない部分を拡大して書いてますので(^^ゞけっこう膨らませてるなあ~とは思いますが。

当初はティーナたんとぱぱりんの(笑)会話をもちっとつっこんで書こうかと思っていたのですが、思い出話は長くなる傾向にあるんで、このくらい手短にまとめてみますたー。
つか、既にディルナスさまのママちゃま(笑)の部分で酔って書いたりしてましたんで(^^ゞあまり二番煎じ、三番煎じはよくなくなくない?(爆)と思ってね…。

次回も多分こんな感じで小出しでいきますが、なるたけ次の回を楽しみにしていただけるような引きで書いていきますので(ギアス倣って。をい;)どうぞヨロシクお願いいたします。

あ、ちなみに。
「八徳の竜」というのは造語…です(^^ゞ
八徳=仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌 の素質を一頭で全て兼ね備えているほど、高貴な竜、という意味です♪
「七宝玉」に相対するにはこれくらいなきゃダメだろ…!と思って必死こいて調べましたよ…WIKIで(笑)
でもらしくなったか、な…?
竜の活躍も以後に!
でも次回も多分そんなに物語動きません、か。
(今あらすじ読みながら)
part:3から大きく動いていく予定。
つっても毎回急ぎすぎないようにゆったりテンポになりそうですが(^^ゞ
丁寧に書いていきたいなあと思います。肝心要の部分だけにね。

ではでは、場つなぎみたいな(笑)箇所ですが続きからどうぞ!



** **** ** **** **** ** **** ** **** ** **** ** **** ** ****

 先ほどからしきりとびょうびょうと吹きすさぶ風が頬に突き刺さるような痛みを与えてよこすので彼、ガルオンははそれを必死になって耐えていた。
 おまけに耳もだ。今しもちぎれんばかりに容赦なく風圧が当たり、彼の思考をむざむざと奪い去る。

 これまで経験したことのないすさまじいまでの体感速度の激しさにひどくこみあげてくる吐き気を喉の奥へと嚥下させながら、ガルオンはぎゅっとつむねっていたまぶたをこわごわ開け、そろそろと顔を上げてみた。

 すると、自分のすぐそばにいた見知った少女の姿が即座に視界に飛び込んでくる。

 …ティーナ。

 彼はかき乱されっぱなしの思考下にありながらも、かろうじて声にならない声でその名を呟くと、先ほどからしがみついていた手に再び力をこめる。

 自身の手に伝わるごそごそした、竜の冷たい表皮の感触の異質さには多少なりとも眉をひそめてやりすごすしかないとはいえ、このまま手を離せば目もくらむような高度を飛行中の竜から振り落とされることは必至。

 ちらと横目で眼下を見やれば、山も畑も森も沼地も、皆一様に地図に貼り付けられた豆粒よりも小さな点に等しいのだ。

 さらに人や家畜に至ってはどんなに眼を凝らしたとしても、彼の網膜に貼り付けられるような形状化を望むのは土台無理な話でもある。

 故にガルオンは黙ってこの現状に甘んじる他なかったのだ。
 むろん、それは彼女、ティーナとて同じこと。

 彼女も自分と同様、竜の足に二の腕をからめて身体が落下せぬようしっかりとつかまっていた。

 しかし我が娘ながら何たる気丈な、そう彼が思えて仕方のないほど彼女はこの風圧をものともせず、先ほどからめちゃくちゃに舞い踊る波打つ長い髪を風になぶられるに任せて、表情をきっと固くこわばらせ続けていたのだった。

 すいと顔を上げ、きりりと口を真一文字に結び、目線をまっすぐ前に据え、実に威風堂々たる姿勢を崩さぬまま、で。

 ティーナ…。

 さらにガルオンはその名を今一度呟く。
 かみ締めるように、感慨深そうに、しみじみとかつどこか切なげに。

 おまえについての認識を、父さんは今一度改めないとならないようだ。
 王立魔法学院の生徒で魔法使い見習いとはいえ、十六歳はまだまだ子供だ、どうせ何もできないヒヨっ子同然だとずっと決めてかかっておったが、な。

 先のファナトゥのデヴォンシャー家でおまえは、アルトゥン家に代々伝わる相伝の古い歌で、世に広く知られる七宝玉と称される代表格の竜ではなく、さらに上級の、その存在すら未だどの文献を紐解こうとも確証されてはおらなんだ幻の存在であった八徳の竜を招くとは、なんとも度胸がいいというか、どうにも命知らずというか……。

 まして自身の力量すらまだ見定められておらぬ立場にある魔法使い見習い如きが、彼らと対等に対話できる資格などなきに等しいというのが未だに通説としてまかり通っておるのに、おまえは何ら躊躇なく彼らとやすやすと意志の疎通が交わせるのか。


 “…お父様。重ねてお伺いいたしますが、それは真実、本当のことですね?” 

 “あ、当たり前だ…っ! 私はそんな、おまえにまで嘘や偽りなど申すつもりは微塵も…。誓って断言できる。そんな事実は毛頭ない、と!”

 “そうですか。…なら、よかったです本当に”

 “え…?”

 “お父様が仰ったことは、竜から教えてもらったことと、一緒だったんですもの”

 “竜、がだと? おまえにそう話したのか…!?”

 “はい。…先ほど直接語りかけてくれたのです、竜はあたしに――”

 ファナトゥのデヴォンシャー家から離れた後のこと。
 一度近隣の小高い丘の頂上に彼ら一行が降り立った際、ティーナと交わした会話を思い出し、ガルオンはふっと口元をほころばせた。

 実に成長した、頼もしくなった、といわざる得ないなこれでは。
 私の預かり知らぬところで、いつの間にやら大人になってしまったのだな、おまえは…。

 そして今、私たちは共に同じ目的を持つに至ったというわけか。

 国のため、人のためという大義名分を超えて、自身の望む道を拓くこと、明日という日を迎えるために最善を尽くすこと、それに向かうに当たりいったい今、危急存亡として何をなさねばならないのかということを――。

 ガルオンはきゅっと唇を引き結ぶと、今度はティーナに倣って二つの眼(まなこ)をかっきりと見開き、竜が飛び続けている方向、その目当てにしていた場所の位置を自身の目で確認すべく視線を注いだ。

 眼下一面に広がるのは例によって森や草地、山々や曲がりくねった川に湖や沼地、それから人の手の入った耕地や牧場(まきば)などなど。

 所々見えていた畑の、そのまた合間にぽつぽつと点在していた家々の数は次第次第に数を増し、やがて密集していき、ついには…!

 広大な敷地が取られた真中にでんと構えられ、周囲に連なるちまちまと立ち並ぶ建物とはまったく質を異にする、ひときわ大きく威厳ある存在感に満ちた、まさに宮殿と呼ぶにふさわしい館の所在がそこに認められたのだった。 

 そう、一行が到着したのはこの国・セレスト・セレスティアンの王都、そして最終目的地であるセルリアン宮殿。

 ここはガルオンの普段の生活が成される居所にして、ティーナにとってもほんのつい数年前まで、家族と共に過ごした懐かしくも馴染みのある、いわば故郷とも呼べる土地であったのだ。 
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お待ちしてました!
やまのさん、お疲れ様です~!
ティーナはずいぶんしっかり者になりましたね。
なにが彼女を変えたのでしょう。やっぱり恋でしょうか……?
お父さんは動揺しながらも、娘の成長を見守っているのですね。
さて、次回は王都に到着。
次回はラズリ、アガシも活躍してくれると嬉しいなあ(^^)
いさな 2008/10/06(Mon)01:54:38 編集
お待たせいたしました…!
いさなさん、早速読んで下さったのですね♪
ありがとうございます~☆\(^0^\) ♪(/^-^)/☆♪
やっぱりこうしてちょっとしか書かなくても(^^ゞ即反応をいただけると書いてよかったな~としみじみ思いますvv
が、がんばるですよ…!

あ、アガシ…!!
そうだ、忘れてた(爆)←ひど…;
なんか頭の中ではティーナとラズリを何とかせにゃあかんベイベーとかしかなかった。。。
ど、どこにねじこもうか… ←こらこら;

ティーナの印象ががらりと変わってパパりんも目を細めてまぶしそうに娘を見ているようですが、やっぱりティーナらしいというか、ちょこっと元に戻っちゃう場面も用意していたりなんだり♪
やっぱり恋する乙女ですから(にやにや)
→そこまでたどり着くまでまだまだかかりそう;

おおい、本当に完結するんだろうな。。。
(いや、ちゃんとあらすじには完結して、るし。もごもご)

なるたけ間を開けないようにきちきち書いていこうと思いますvv
やまの URL 2008/10/06(Mon)19:35:12 編集
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